効果音

ガンマイク

 映画とかの効果音で、こいつはすげーな・・・と思ったのは、star wars の、ライトセイバーかな。
 ライトセイバーが、バシバシ当たる音じゃなくて、(ブォオーン  ブワァーン)とかいう、振り回してる音。
 しいて言えば空気を、切り裂いている音、なんでしょうけど、威力というか、エネルギーを感じるわけね。
 どうやって出しているのか皆目わからなかったんです。ええ。
 たいてい効果音は、シンセを使ったり、昔からある、木の道具なんかを使ったり、あるいは本物の音を、加工したりして作ったりするんだけど、こいつは違う。 
 もともと存在しない音なので、新しくイメージで作るしかないし、シンセで作り出せないことはないでしょうけど、それにしては、動きと合いすぎている。
 で、秘密を知ったら、かえって拍子抜けですよええ。
 あれは、ガンマイクで出している音です。
 実際に、録音しているところの写真を見るまで、そんなことだったとは、考えもつかなかった。実に単純で、かつその発想のすごさに驚いたのですが、やっぱりちょっと拍子抜けでした。
 映画の動画を、大きなスクリーンに映して、その下あたりにスピーカーを置きます。そのスピーカーから、一定の周波数の、おそらくは正弦波を出します。まああの音だから、低周波帯でしょうね。その音を、ガンマイク、または ガンマイクロフォン  と呼ばれるもので、録音するんです。 もちろんその時に、役者の動きにあわせて、ガンマイクを振るわけね。
 こうすると音量の変化、音程の変化、両方つくわけです。ドップラー効果も付くわけね。
 もちろんこれだけじゃなくていろいろと、加工してあるんでしょうけど、基本はそうやって録音しているそうです。どっかに動画があったような気がします。
 この発想力がほしい。